水虫(白癬)
白癬(はくせん)について
白癬は「水虫」や「たむし」などとして知られる皮膚の感染症で、白癬菌というカビ(真菌)が原因です。感染部位によってさまざまな名称があり、足や爪、体、頭皮などに発症します。
白癬の種類と特徴
◆ 足白癬(足の水虫)
足の指の間がじゅくじゅくしたり、皮がむけてかゆくなるタイプと、足の裏が乾燥してひび割れるタイプがあります。
◆ 爪白癬(爪の水虫)
爪が白く濁ったり、厚くもろくなるのが特徴です。進行すると変形することもあります。
◆ 体部白癬(ぜにたむし)
体や腕、脚などに赤い円形の発疹ができ、境界がはっきりしています。かゆみを伴うことが多いです。
◆ 頭部白癬(しらくも)
頭皮にフケのようなものが出たり、毛が抜けることがあります。小児に多くみられます。
感染経路と予防
白癬菌は皮膚の角質層に感染します。温泉、ジム、家族間などでの共有物(スリッパ、バスマット、タオル)から感染することもあります。湿気を好むため、通気性の悪い靴や靴下の長時間着用もリスクとなります。
予防には以下が有効です:
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足や体を清潔・乾燥に保つ
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家族とタオルやスリッパを共有しない
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公共施設ではスリッパやサンダルを利用
治療について
白癬の治療は、**抗真菌薬(塗り薬や内服薬)**が中心となります。足や体の白癬は塗り薬で治療可能ですが、爪白癬や広範囲の場合は内服薬が必要になることがあります。
一見よくなったように見えても、皮膚に菌が残っていることがあるため、医師の指示に従い、根気よく治療を続けることが大切です。
このような症状でお悩みの方は、当院までお気軽にご相談ください。症状に応じて、適切な診断と治療をご提案いたします。