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やけど

やけど(熱傷)とは

― 早期の処置と適切な治療で、きれいに治すことができます ―

やけど(熱傷)は、高温の物質や火などが皮膚に接触することで生じる皮膚の損傷です。
また、必ずしも高温でなくても、40~55℃程度の温度でも、長時間皮膚に触れるとやけどになることがあり、これを「低温やけど」と呼びます。

やけどは、初期の処置がとても重要です。適切な対応をすることで、痛みの軽減や傷あとを防ぐことができます


やけどの応急処置:すぐに冷やす!

やけどを負ったら、すぐに流水で患部を冷却してください。
これにより、皮膚へのダメージを最小限に抑え、やけどの進行を防ぐことができます。

応急処置のポイント

衣類は無理に脱がない
 → 衣服の上からそのまま冷やしてください

水ぶくれは潰さない
 → 感染や悪化の原因になります

アクセサリーは早めに外す
 → 腫れによる締めつけを防ぎます

氷や保冷剤は使わない
 → 凍傷やさらなる皮膚損傷の恐れがあります

⏰ 15〜30分を目安に冷却してください


病院へ行く目安

やけどが軽く見えても、重症化するケースもあるため、なるべく早めに医療機関にご相談ください。
特に以下の場合は、すぐに受診をおすすめします:

受診が必要なケース

  • 手・足・顔・陰部など、デリケートな部位のやけど

  • 関節や手のひら、足の裏など、動かす部分のやけど

  • やけどした部分が白色または黒色に変化している

  • 広範囲にわたるやけど(たとえ軽症に見えても)

  • 乳幼児や高齢者のやけど

※これらに当てはまる場合は、診療時間外でも医療機関の受診をおすすめします。


やけどの分類と症状のレベル

やけどは、**深さ(深度)と広さ(面積)**で重症度が判断されます。

分類 深度 主な症状
1度 表皮のみ 赤み・軽い腫れ・ヒリヒリする痛み。数日で治癒
浅達性2度 真皮の浅い層 水ぶくれ・強い痛み・赤み
深達性2度 真皮の深い層 赤~紫または白色の皮膚、水ぶくれ。痛みは少ない
3度 皮下組織まで 黒・白・褐色などの皮膚変色、痛みを感じない。重症

病院で行うやけどの治療

やけどの深さ・部位・範囲によって治療方法は異なります
軽いやけどであっても、自己判断で済ませず、医師の診察を受けることが大切です。

主な治療内容

  • 創傷の洗浄・保護

  • 軟膏や外用薬の処方

  • 必要に応じて湿潤療法(モイストヒーリング)

  • 感染予防のための抗生剤処方

  • 重度の場合は専門医・入院治療をご案内

やけどを「自然に治るだろう」と放置してしまうと、色素沈着や瘢痕(あと)として残る可能性があります。
早期の治療で、きれいに治すことができます。


低温やけどにも注意!

特に冬場の「カイロ」「電気毛布」「湯たんぽ」などによる低温やけどにもご注意ください。
気づかないうちに皮膚の深い部分まで損傷していることもあります
長時間同じ場所を温めすぎないようにしましょう。


当院での対応

やけどを負ったら、まずは冷やし、すぐにご相談ください。
やけどの状態を正確に評価し、症状に応じた最適な治療を行います。


早めの処置が、後悔しない治療への第一歩です。
気になる症状があれば、いつでもお気軽にご相談ください。

大阪市旭区 高殿 みよし医院 内科・アレルギー科・泌尿器科・リハビリ科

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